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皆さま、お元気ですかーーーーー。 1年以上ぶりの更新ですが、私が何をしていたかというと、 相変わらず呑んで食べていた……ほかに、新刊を作っておりました! その名も『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)。 ありがたいことにアマゾンおつまみランキング1位!(もう変わってますけど!)。 発売5日目で重版出来!(ありがとうございます!)。 ぜえぜえしながら3日で95品も撮影した甲斐があるというものです。 (しかも、帯には『ワカコ酒』の新久千映さんからのコメント付き! のんべえ同志、わかってくれてる言葉でうれしいーーーー!)
いわゆる「香りの強い野菜」への私の愛を詰め込んだ一冊です。 私の日々の晩酌に薬味が登場しない日はなく、 またその量は「添えもの」などではなくバサッと主役級に! しそ、みょうが、小ねぎなどおなじみのものから、 パクチー、ディル、ミントなど異国の薬味まで……。 たとえ切っただけのトマトや買ってきたからあげでも、 薬味をぶっかけることで、立派な一品のおつまみに変わるのです。
↑たとえば脂ののったあじの干物をカリッと焼いてレモンを搾り、ディルをどさっと! 「これレシピなのか?」というほど超簡単なものから、 ちょっと腕まくりしてつくるおかず系メニューまで、 私自身が毎日楽しむ薬味づかいをたっぷりご紹介しています。 ↑うどんに見えるけどイカです。ディル、オリーブオイル、塩、 オススメの保存方や、私が世界各地で出会った薬味の旅話も多数収録。 より薬味がおいしくなる季節も到来しますので、 ぜひご覧いただけるとうれしいです!
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by turehana
| 2017-06-20 08:26
| お知らせ
みなさま、こんにちは。
更新するのは告知の時だけになりつつありますが… すいません、今回もがっつり告知です! なんと。 ツレヅレハナコの2冊目の本が3月15日に出ます。 その名も、 『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)!!! ![]() 普段、自宅で作る昼食といえば、「冷凍ごはん」と「パックの納豆」、 あとは「名もなき適当な炒めもの」…くらいじゃないですか? でもなぜかお弁当になると、おかずを何種もつくり、 いろどりはもちろん、栄養バランスも気をつけなくてはいけない…。 うおーーーーーーー。めんどくさい!! だから、「人に見せるためではなく、自分がホッとできるお弁当を」! 普通の弁当本ではありえないかもしれないけど、 おかずが一品だったり、「豚汁と冷凍ごはん」の弁当だったり、 ごはんの上に目玉焼きがドーンとのっていたり…。 働く女性にうれしい、地に足の着いた弁当レシピを、 たっぷり92品ご紹介しています。 ![]() (↑ 先行予約特典の「お弁当付箋」制作風景) そして、僭越ながら「お弁当コラム」もたっぷり収録。 個人的なお弁当話を書きつづりました。 さらにさらに! スペシャルゲストとして、大好きな漫画家・まんしゅうきつこさんの、 オリジナル弁当四コマ漫画も掲載しています。 ![]() 「私の名前で食べ物本、大丈夫ですか…」とご心配いただきましたが、 ぜひ描いていただきたくてお願いしちゃいました。めちゃステキ。 お財布にも胃腸にも冷蔵庫にもやさしく、 どーでもいい1000円パスタランチを食べる必要もないお弁当。 ぜひ、「作ってみようかなあ」と思うきっかけになっていただければ、 とてもうれしいです。 そして! 今なら楽天ブックスで先行予約特典すると、 「オリジナルお弁当付箋」が付きます! これが超かわいい…。 ![]() 発売前までにポチッとしていただければ勝手についてくるようですので、 (アマゾンは封入できないので付かないそう) ぜひぜひご予約ください~。 ▲
by turehana
| 2016-03-11 16:33
| お知らせ
![]() 皆さま、ごぶさたしております! 先日、発売となりました初の著書『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)は、 ご覧いただけたでしょうか。 ![]() 大変ありがたいことに好調な滑り出し(Amazonおつまみレシピランキング1位!)で、 本当に感謝でございます~。 自分でいうのもなんですが、簡単うまくて酒がすすむざっくりレシピが満載ですのでぜひ! そして、新たな取り組みとして、 今月発売の月刊『スピリッツ』4月号(小学館)からグルメ連載漫画の原案を担当しています。 その名も『みつめさんは今日も完食』!! 漫画は山崎童々さんです~。 ![]() 実在するお店を舞台に繰り広げられる、 ファンタジーグルメ漫画…(新しい!)。 漫画家さんのおかげで、とても面白い仕上がりになっていますので、 ぜひぜひ毎月、ご覧いただけるとうれしいです~。 ▲
by turehana
| 2016-02-28 14:36
| お知らせ
![]() 大変ごぶさたしております。 (まだ見てくれている方はいるのだろうか。汗) 最近は、すっかりツイッターやらインスタグラムやらばかりで、 ブログは全然更新できておりません…。 ですが! なんと、まさかのツレヅレハナコ本が2/10に出ます~。 その名も… 『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)!!! →Amazonページ(予約受付中) <目次> 1 10分で飲みたい! 2 最近、野菜が足りてない 3 肉を食わせろ! 4 魚だって食べたい 5 果物で泡か白 6 1回作って3回飲もう 7 材料は少ないほどうれしい 8 シメタンの誘惑 9 大好きな店のアレ 10 ホムパの神様、ありがとう! 私が普段、リアルでつくっているつまみレシピをたっぷり掲載。 書き下ろしのエッセイや、食にまつわるコラムも多数掲載しています。 もともとは「SOLO」というサイトで連載していたコラムですが、 (おかげさまで大変好評のようでうれしい! よかったらご覧ください↑) レシピを大幅に増やし、分量を表示し、写真も撮りおろしました。 「これってレシピ?」なレベルの10分つまみから、 誘惑のシメタンまで盛りだくさん。 とにかく簡単で酒が進むのは保証いたします。 ぜひぜひ読んでみてくださいねー! ツレヅレハナコ ▲
by turehana
| 2016-01-16 14:32
| お知らせ
![]() トルコ料理に「イシュケンベチョルバス」というスープがありまして。 いわゆる「トリッパ(牛の胃)」がメインの具材で、 現地では「おっさんが好むスープ」として位置付けられているスープです。 「お酒を飲んだシメに、イシュケンベ専門店へ食べに行く」ものだそうなので、 日本の「とんこつラーメン」みたいな感じなのかもですねー。 私はトルコでこのスープを飲み、そのあまりのおいしさに感動!→日記 濃厚なのに、レモンやヨーグルトのおかげで後味はスッキリ…うんまーい!! ところが日本のトルコ料理店では、あまりお目にかからないのですよ。 はーーー。た、食べたい。 そんな話をトルコ文化師匠である友人のくもさんに話したところ、 「じゃあ一緒につくろう」ということになりました。 そして、せっかくなので、ご興味のある皆様と一緒につくっては…? 更に更に、私たちが大好きな中央アジアやアラブの料理もついでにどう? そんな軽いノリで始まった話なので、 スタッフに料理のプロは一人もおりません。 「料理教室」なんていうのもおこがましいかなあ…という会ですが、 そのぶん気楽に皆でわいわいつくれればいいなと思っています。 スペシャルレシピ冊子(がんばってつくるw)の配布もありますよー! 面識のある方もない方も大歓迎ですので、ご興味のある方はぜひご応募ください! ------------------------------------------------- ●イベント名:「エキゾごはんの会」voi.1 ●日時:7月12日(土)18時~21時 ●内容:トルコ、中央アジア、アラブ料理の中から3品を調理予定 ●場所:人形町 公共施設内調理室(詳細はご応募後の返信メールにて) ●定員:30名 ●会費:3500円 ●応募方法:以下の内容を明記のうえ、メールでご応募ください。 <応募先メールアドレス> 氏名/電話番号/連絡先アドレス *定員に達した時点で締切 *参加者には詳細メールを返信します。 *参加調理型の料理教室です。エプロンをご持参ください ▲
by turehana
| 2014-06-03 13:40
| お知らせ
<ご予約、満席になりました! 感謝!>
先日、ツイッターで少しだけ告知しましたが、 四ツ谷・荒木町の素敵スナック「アーバン」が開店3周年! めでたい! そのイベントとして、1日だけ私が出勤させてもらうことになりました~。 よかったら、皆様ぜひ遊びにいらしてくださいませ。 スナックの良さを味わっていただきたいので、恐縮ながら予約制にしました。 小さなお店だけに、ぎゅーぎゅーの立飲みだと、 ハナコやママもてんやわんやでお客様と話もできなくて悲しいですもんね~。 アーバンは、「スナックに行ったことない…!」という人にも超オススメの、 明朗会計、明るく楽しいスナックです。 サブカルのみなさま(?)にはおなじみ&あこがれの店ですので、 ぜひこの機会にお越しくださいませ。楽しいぞー。 友人・知人はもちろん、 「普段、ただツレハナのブログやツイッターを見ているだけ」という方も、 めちゃお待ちしております! あ。ちなみに前日はハナコの誕生日ですので、 お祝いのおいしいプレゼントも大歓迎ですw ---------------------------------------------------------------- ◎日時:8月3日(土)13時~19時 *予約制 *昼のみの営業。夜の営業はありません! *以下の時間帯と人数を指定して予約をお願いします。 (混み合った場合は2時間制) *予約のメールはsnack.urban@gmail.com まで。 ハナコの連絡先をご存知のかたは、直接ご連絡ください。 *当日、予約なしでいらっしゃる場合は、 お店にお電話してからのほうが安心です。 電話:03-3351-7333 ◎場所:四ツ谷・荒木町「スナックアーバン」 東京メトロ「四谷三丁目駅」下車 4番出口より徒歩2分。 http://snack-urban.com/?page_id=10 東京都新宿区舟町3 橋本ビル地下1階 ◎チャージ1000円、1ドリンク500円〜(キャッシュオン)。 私がいつもつくっている料理ではありますが、 「ツレハナつまみ」(500円)もお出ししますので食べてって! ママの得意なタイ料理つまみや、特製酒もあるでよ。 ▲
by turehana
| 2013-07-19 18:18
| お知らせ
最後の三週間を、夫は自宅で過ごしました。
結果的に病院ではなく、自宅で看取れて本当によかった。 夫は、急変して亡くなる前日までは、自分でお茶をいれたり、 私と牡蠣めしを食べたり(実際は胃ろうで呑みこめないので、咀嚼して紙や袋に出す)、 花見をしたり、友人たちを招いて食事をしたり、病院ではできないことをたくさんしました。 それは、在宅対応の看護士さんにも、 「たくさんの患者さんを見てるけど、自宅をこれだけ満喫してる人は珍しい」と言われるほど。 高齢者の場合、自宅に戻るころには動けなくなっている場合がほとんどだからなんですね。 日本では、自宅で亡くなる人の割合は非常に少なく、 8割以上の人が病院で亡くなっているそうです。 実際に私たちも当初は、「最期は病院で迎えるのだろう」と漠然と思っていました。 でも、夫が転院した病院のホスピス(緩和ケア病棟)は、 「できる限り自宅へ帰れるようにする」という方針が強めの病院。 私は近所に住む実家や勤務先とも相談して覚悟を決め、 2月に転院したその日から、 「自宅で看護する場合にやるべきこと」の指導を徹底的に受けました。 点滴やガーゼの交換、胃ろうや胆汁チューブから出る体液の処置、 膨大な薬(飲み薬、座薬、貼り薬、医療用麻薬…)の種類と取り扱い方、 看護日誌のつけ方、座薬の入れ方、体の拭き方、緊急時の対処方法……。 毎日、仕事の合間をぬってホスピスへ行き、夫と会話し、自宅介護指導を受け、 「自宅でも病院と同じ処置ができる」という自信がついたころ自宅看護に踏み切りました。 もちろんそれだけでは不安だらけなのですが、 「日本の介護医療制度ってすごいなー」と素直に感動したことが本当にたくさん。 自宅看護の方針が決まったら、まずは介護保険を市役所に申請します。 これにより、自宅で使う電動介護ベッドなどが格安(月に1000円とか!)でレンタルできる。 次に地元にある介護センターを探し、ケアマネージャーさんという指揮官的な人を決めます。 その人が決まったら、近所から定期的に通ってくれる在宅対応の看護師さんと、 同じく在宅対応のお医者さん、在宅専門の薬局を決めて、スケジュールを組む。 他にもやるべき事務処理がたくさんあるのですが、なにぶんこちらは初めてのことばかり。 でも、本当にいろいろな人が「次にやるべきこと」を教えてくれるので、 言われるがままに進めれば、自宅看護をするための基盤は整うのです。すごーい。 とはいえ、実際に自宅看護を始めてからは、意外なほど一日一日があっという間でした。 「自宅では、のんびり二人で過ごすのかな…」などというイメージを抱いていたのに、 とんでもない誤解。 朝から晩までやることが膨大にあり、ほぼ毎日お客さんがくる。 点滴や薬など基本的な朝・昼・晩の医療処置から始まり、 ベッドにいる夫のリクエスト(飲み物やDVDの手配、枕や布団の位置直し、話し相手)、 毎日やってくる看護師さんお医者さん、薬局への対応、 人が来る以上は家の掃除もある程度はやらなくては…。 (まあ、途中から掃除はあきらめて、かなり雑然とした家になっておりましたが) 私は少しだけですが仕事も続けていたので、その合間を見つけて原稿を書くような生活。 いやー、たしかにコレは、よほど状況が許さないと難しいだろうなと思いました。 当初、自宅看護をするつもりだと勤務先に話した際、 介護経験のある上司からは「でれきば、やめたほうが良いのでは」とアドバイスを受けました。 看護する家族は、思っている以上に負担がかかって疲弊するし、 「ハナコさんが、ご主人のことを憎く思ってしまうようなこともあるかも」とも言われた。 実際に、私も疲れがたまってイライラしたり落ち込むことがあったし、 つまらないことで夫とケンカになったこともありました。 でもさー。 やっぱり自宅がいいよね。 病院みたいに色々うまくできないかもしれないけど、 残された時間が限られているなら、全部の時間に私と、あんきも(猫)がいたほうが良いよね。 それは、どう考えても間違いないことだから、迷いませんでした。 あとは、「最期を家族だけで看取る」という面が病院と大きく違っていた。 実際、夫が危篤になり、息をひきとるときに、お医者さんや看護師さんはいませんでした。 すでに訪問を受けて、できる限りの医療処置をしてもらっていたので、 亡くなったら連絡をする流れになっていたのです。 「息を引き取るときの体の変化やサイン」を事前に教わり、 彼の手首の脈をとりながら、そのときが静かに近づくのを待ちました。 本当にがんばった夫だったので、最後はもう無理に呼び戻すことはしませんでした。 私はスピリチュアル系には全くうといのですが、 部屋のどこかに「迎えにきてるんだろうなあ」という不思議な気配を感じたし、 「夫をよろしくおねがいします」と、ただただ祈りました。 亡くなる前日、お風呂場で夫の身体を洗い、背中に温かいお湯をかけていたら、 「あー、ハナちゃん。最高だね~。きもちいいなあ。ありがとうね」と、 本当に気持ちよさそうな声で夫が言いました。 お風呂が大好きだったのに、湯船には数か月も入れていないし、 数日に一度のシャワーも体調のいいときだけ。 背中へのシャワー、気持ちよかったんだろうなあ。 あんな声、自宅で看護できてなかったら聞けてなかったよね。 私は、たった3週間だったし、本当に環境に恵まれていたので、 長期間の看護や介護をしている方のご苦労には程遠く及びません。 だから、誰もが絶対に自宅看護をするべきだなんて言えない。 でも、私たちの場合は、本当にこうしてよかったと思います。 この文章を、懐かしく読み返せるときが早く来ますように。 今後は普段の飲み食い日記に戻ると思いますが、 忘れたくないので、忘れないうちに書きました。 ▲
by turehana
| 2013-04-14 20:08
| お知らせ
2013年4月4日0時10分。 夫が永眠しました。42歳でした。 一昨年の9月、「最近、胃が痛いんだよね」と行った先の病院で、 「スキルス胃がん」と診断されました。 比較的若い人がなりやすいがんで、発病が見つかりづらく、 「見つかった時点で8割の人が末期」という特殊な胃がんです。 奇跡的に胃を全摘出できた場合でも、5年生存率は20%以下。 夫は、すでに転移があったため手術は一切できず、 「余命は平均で1年半」と主治医から告知されました。 -------------------------------- 私が夫と知り合ったのは、今から4年半ほど前のこと。 渋谷の激シブ居酒屋「さつま屋」で呑み、 初めて会ったその日に「ハナコさんと結婚したい!」と言われました。 その時は「はぁ?」と思っていたのに、半年後には入籍していて我ながら驚いた…。 タコ刺しとホッピーとドラムと、 なにより私のことが大好きな人でした。 「ハナちゃん、愛してるよー」が口ぐせで、 料理をつくるたび「こんなにおいしいものは初めて食べた」と大絶賛。 新しいピアスでもつけようものなら 「ステキだなあ。皆が振り返るね!」とオーバーにほめちぎる。 そのラテンぶりはあきれるほどでしたが、 ひねくれものの私は、その屈託のなさが好きでした。 ただ、結婚後は彼の仕事が極端に忙しくなり、すれちがいの生活。 一緒に呑み歩いたり、家で食事をする機会は激減していました。 当時、私の料理を食べてくれるのはお弁当だけだったから、 あれほど毎日、せっせとお弁当をつくれたのだと思います。 私は、夫がいない毎日を、友人たちと飲み食い歩いて過ごしました。 もちろん、私自身とても楽しかったし、 夫も「ハナちゃんが楽しければうれしいよ」と大賛成。 私がおいしい店を見つけ、たまの休みに一緒に行ければいいよね、と。 病気がわかって彼が休職してからは、たくさんの料理をつくりました。 抗がん剤の副作用もほとんどなく、胃がんとは思えないほど食欲旺盛だったので、 病人食には見えないメニューばかり作っていたような気がするなあ。 だんだん病状が進んで固形物が食べられなくなってからも、 「食卓がさびしいのは嫌だから、食べなくても2人分つくって」と言っていたのが、 食いしん坊の彼らしかった。 去年の7月には「抗がん剤が非常に良く効いている」とのことで、 できないと言われていた胃の全摘出手術を受けるために再入院。 でも、手術開始後すぐ別の転移が見つかり、何もできずに手術を終えました。 そのとき主治医から伝えられたのは、 「今年の秋までが目標」との3カ月の余命宣告。 秋には、新たに打ち始めた別の抗がん剤の副作用で、髪など全身の毛が抜けて食欲も激減。 もともと細身の人なのに、体重も20kg近く減ってしまいました。 さらに、今年1月に再々入院してからは、本当にしんどかったと思う。 身体には3本のチューブが入り、吐き気とだるさに1日中悩まされる毎日。 その姿があまりに酷で、 なんでこの人が、こんなに苦しまなくてはいけないんだろう。 どうしてだろう。 神様、まだこの人42歳だよー。 そう何度も思いました。 病室のベッドで寝ている夫に、 「私の強運をたくさんわけてあげるから、絶対良くなるよ!」と言い続け、 そんなことが本当にできればいいのにと心の底から願った。 あーあ。 仕事が落ち着いたら、たくさん呑みに行こうって言ってたのになあ。 あんきもだって、遊んでくれる人がいないとつまんないよ。 1人の食事じゃ、はりきって料理する気にならなくて困るんですけど。 でもきっと、 「ごめんごめん。ハナちゃん、愛してるから許してー」って言うんだろうな。 亡くなる3週間前にはホスピスを退院し、自宅で看護しながら過ごしました。 ぎりぎり間に合ったお花見で、車椅子を押しながら話していたのは、 「あの世には、新宿みたいに店が集まる賑やかな場所があるらしいから、 先に行ったら、いい飲み屋を探しておいてよ」なんて話。 今ごろは、久しぶりに呑みまくってるといいな。お酒が大好きな人だったから。 彼がいなくなって、まだ10日。 ずっと覚悟してきたこととはいえ、 言いようのない哀しみで押しつぶされそうになる時も当然あります。 でも、同じように伴侶を亡くす経験をした友人が言ってくれた、 「死んじゃうのって、全て終わりだとは思わない。 身体はなくなってしまったけど、一緒に生きてると思ってる」という言葉で、 なんとなく心が落ち着いた。 うん、そうだね。 これから私も、そう思いながら生きることにします。 いつまでもメソメソしてゴハンを食べないと、夫も心配するだろうしさー。 というわけで、ゆっくりとですが復活していくはず。 友人の皆さま、供養だと思ってジャンバリ呑み食いしましょう。 そうそう。 看護のために仕事量を調整してくれた私の勤務先 (普通の会社ではありえないくらい、ご協力いただきました…)と、 彼を励まし続けてくれた彼の友人たち、私の両家族にも心から感謝します。 ほとんど弱音を吐かない夫の強靭な精神力は、皆の励ましがあってこそだったと思う。 ツイッターも、私が叫びたくなるほどツラいときに逃避できるありがたい場所でした。 あれがなかったら、なかなかしんどかったかもね。 さー、いい加減、ブログの続きも書くぞーっ!(いやホントに!) *自宅看護のことについても日記に書きました。 やってみないとわからないことがたくさんあった経験だったので、 どなたかのお役にたつとよいな。 2013年4月13日 ハナコ ▲
by turehana
| 2013-04-13 15:20
| お知らせ
トルコ料理教室アンコール開催のお知らせ
5月3日と4日のトルコ料理教室。直前で若干名、空席出たそうです! ご興味ある方、お申し込みくださいませー。 http://www.kiwi3.jp/ ★ 申し込んで会費振込忘れている方いらっしゃいませんか? キャンセル扱いになってますので、 至急kiwiにご連絡ください〜。 (以下。過去記事です) →満席になりました!ありがとうございます! おかげさまで、ご好評をいただいたトルコ料理教室。 アンコール開催をさせてもらうことになりました! ありがたや~。 5月3日(火・祝) 11:00~15:00 5月4日(水・祝) 11:00~15:00 若干名の余裕があるそうなので、 ご興味がある方は、コチラからお申込みくださいませ~。 ![]() _______________ (以下は過去のお知らせです) いきなりですが、トルコ料理教室のイベントをやります! この日記にもよく出てくるスヌ子さんのスタジオにて、1日だけの特別企画。 レシピをご紹介するのは、まさかの私。(大汗) 今のところ、すでに満席予定だそうですが、 キャンセル待ちの申し込みが多い場合はもう1日開催するかも…? ご興味がある方は、コチラをご覧くださいませ~。 はー、ドキドキ。 【ツレヅレハナコのトルコ料理講座】 4皿デモンストレーション、トルコのお酒付き/¥5,000(税込) ●日時:2011年4月17日(日)11:00~15:00 ●場所:TOKYO日本橋ギャラリーキッチンKIWI http://www.kiwi3.jp/ ▲
by turehana
| 2011-04-21 19:59
| お知らせ
![]() あけましておめでとうございます! このブログもHP時代を含めると7年目。 すっかり1カ月に1度状態の更新ペースですが、 マイペースでぼちぼち続けていきたいと思っております。汗 よろしければ、たまーに「どうかな?」とのぞいてみてくださいませ~。 昨年は、本当に新しい出会いに恵まれた1年でした。 リアルでの出会いはもちろん、 すごかったのはツイッターを始めたことによる拡がりっぷり。 有難いことに、このブログを読んでくれている方とお会いできる機会も多く、 今ではすっかり普通にお友達…という方も少なくありません。 それは、ツイッターという「相手を知るヒントのツール」があったおかげ。 文章って、どうしようもなく人を表すものですよね。 大変えらそうな言い方で恐縮ですが、 うまいへたではなく、書くテーマ、言葉の選び方、語尾、人への返信、タイミング…。 それをツイッターで読めることで、 「この人と飲み食いしたいなあ」というイメージがしやすく、きっかけになりやすかった。 おかげで、実際に誘うことも誘われることも、非常にスムーズだったなあと思います。 飲み食いすることは人間の純粋な楽しみでもありますが、 その楽しみを共有できる人がいれば、喜びはより大きく印象的なものになります。 そんなステキな人にたくさん出会えた、本当に実り大きな1年でした。 そうそう。 昨年4月、「あんきも」という猫が家にやってきたのも、大きな変化のひとつ。 ![]() もともと特別に動物好きだったわけでもないので、 これほど大切に思う存在ができてしまったことに、動揺すら感じる日々でした。 あんきもがいなくなることを、想像しただけで泣ける…! もー、どうなっちゃったの、私。笑 今年で35歳になりますが、自分がまだこれほどドラスティックに変わるとは、 想像もしていませんでした。 そして今年も、そんな「想像もつかないこと」にたくさん出合いたいし、 楽しめる自分でいたいと思います。 それでは、怒涛の胸やけ日記に、ぜひまた1年お付き合いください。 今年もよろしくお願いいたします! ツレヅレハナコ拝 ▲
by turehana
| 2011-01-11 11:20
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