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![]() 旅行の最終行程で、イスタンブールに戻ってきた。 さすが大都会! 食べるべきものは無数にある!! 「ロカンタ(食堂)ごはん」 ![]() スィルケジのホテル近くは、安くてうまいロカンタ密集地帯。 ![]() ほとんど毎日のように通っておりました。 っていうか、毎回欲張って頼み過ぎ…。汗 茄子を揚げてからひき肉やトマトを詰めて煮たもの。 ![]() とろりとした茄子に、スパイスのきいた挽き肉、トマト…。 うんわー、うまい。たまらん。 ジャジュク。 ![]() ヨーグルトに刻んだキュウリやレモン汁。 ディルもがーっと混ぜていただきます。 これが肉料理に合うんだよなー。 レーズンや松の実が入ったピラウ。 ![]() バターで炒めた米を炊いてあります。 あくまでもオカズ(米=野菜扱い)なので、トルコ人はこのほかにパンを食べる…。汗 クズ・ハシュラマ。 羊のシチューですね。 ![]() 透明なスープ(珍しい!)でやわらかく煮込まれた羊。 トルコ料理の割に脂も少な目でサッパリ。 茄子のヨーグルト和え。 ![]() あー、コレもいくらでも食べられる系! ノフトル・ピラウ。 ![]() シンプルなピラウをそのまま食べる人もいるけど、 それに、ひよこ豆のトマト煮をかけてもらったもの。 コレだけで十分、おなかいっぱい…。 炭火焼のキョフテ。 珍しく、ハンバーグくらい大きかった。 ![]() そういえば、ハンバーグってあまり食べないんだけど、 コレはスパイスたっぷりで香ばしくておいしかったな~。 唐辛子のピクルスをポリポリかじりながら食べます。 定番ビベルドルマス。 ![]() ピーマンに挽き肉タネをつめてトマトソースで煮たもの。 挽き肉タネには米が入っているので、かなりボリューミーです。 一緒に添えてあるのはオクラの煮もの。 クズ・シシ。 ![]() クズ=子羊、シシ=串(ちなみにシシ・ケバブ=串・焼きもの)。 このボリュームで600円くらいだたかなー。 というか、ピラウ、ピデ、バゲットって…炭水化物多すぎますがな。笑 ![]() 帰りの空港で食べるブランチ用にテイクアウトした料理。 インゲンのトマト煮、芽キャベツとグリンピースの煮込み、ピラウ。 「ココレッチ屋」 ![]() 羊の腸を鉄の棒にぐるぐると巻きつけ、 炭火で焼いたものをはさんだサンドイッチが「ココレッチ」。 そりゃもー、好きに決まってる。はあはあ。 ![]() トラブゾンでフライングしたものはイマイチでしたが、 イスタンブールには理想のココレッチがあった! 逢いたかったよー! こんな感じのオープンエア状態で、 巨大羊腸を回して脂を落としながら焼いています。奥には炭火。 ![]() こんがり焼けたら、ザクザクと刻み… ![]() 小さなフライパンで温めた刻みトマト、 タイム、クミン、ビベルなんかのスパイスをザッザッザーと刻み腸にかける。 ![]() コレをパンにはさめばできあがり~。 んはー。たまらん。最強ファストフード。 「クンピル」 ![]() 巨大な蒸しじゃがいもに、好きなトッピングをのせる…という、 ここ数年流行っているらしいファストフード。 ![]() オルタキョイというエリアが本場だと聞いて行ってみたら、 コレ全部クンピルの屋台! 同じような店が15軒くらいずーーっと!笑 「ひとつください」と頼むと、奥の蒸し器(?)から巨大じゃがいもが登場。 皮に切れ目を入れ、ザクザクとフォークで実をほぐしてくれる。 (好きな人は、溶けるチーズをポテトに混ぜてなじませる) 目の前に並んだトッピングから好きなものを選んでのせ、 各自で混ぜ混ぜしながらいただきます。 ![]() 私はヨーグルト、オリーブ、ピクルス、ブルグル(ひき割り小麦)… 意外と普通のものを選んでしまったな。汗 でも、ねっとりした熱々のじゃがいもはホントに美味しい! そして、お腹いっぱい! 「ミディエタヴァ&ミディエドルマス」 ![]() こちらも定番の買い食いおやつ。 ムール貝のフライ~。 すでに揚げて置いてあることも多いので、 「注文してから揚げてくれる」店を狙うのがコツ。 ![]() サクサクふわふわの衣にムール貝、玉ねぎと酸味のきいたタルタルみたいなソース。 ぐわー、これでビール飲まないトルコ人っていったい…。汗 そして、たいがい同じ店に売っている「ミディエドルマス」。 ムール貝の殻に、ムール貝の実や松の実などが入ったピラウを詰めてある。 レモンをキュッと絞って食べるとおいしいー。 ![]() コレも「食べてみなさい」とオマケで出してもらったのだった。 ホント、皆さんごちそうしてくれるよな~。ありがたや。 「チチェッキパサジュ」 ![]() あまりお酒を飲まないトルコですが、居酒屋文化もちゃんとあるらしい。 魚市場の裏手に居酒屋通りがあると聞いて行ってみたら、 小さくて良い感じなのに、ものすごい客引き合戦っぷり…。汗 ややひいてしまったので、 客引きが一番控えめ&最も有名な表通りの居酒屋「チチェッキパサジュ」へ。 歴史あるアーケードが丸ごと居酒屋通りになっていて、数軒の居酒屋が立ち並んでいる。 まずはビールを飲みつつカルシュック・メゼ。 ![]() 前菜の盛り合わせですね。 メニューにはないけど、頼めば作ってもらえます。 ビーツ、白チーズ、エズメ(トマトペーストにくるみやスパイスを混ぜたペースト)、 フムス(ひよこ豆のペースト)、パプリカマリネ、茄子のトマト煮、ヨーグルトペースト…。 わーい。一人で少しずつ食べたい時は、コレに限る!! たしか600円くらい。 ワインをゆるゆる飲みつつ、ひたすら前菜。 ![]() そして、レバーのバターにんにく炒め。 トマトやサルチャが入っていて旨し。 「フレッシュジュース」 ![]() 果物が豊富なトルコは、町中にフレッシュジューススタンドがある。 ちょうどシーズンだったらしく、ざくろジュースが大ブレイク中。 2個くらい絞って、一杯180円くらい。 独特の苦みがあっておいしい。 ![]() オレンジジュースは定番。1杯120円くらい。 風邪気味なときにグイッと飲んだら、格段にスッキリした。 「サーレップ」&「ボザ」 冬の飲み物。 サーレップは、とろりと甘くてシナモンをきかせてある。 ![]() 伸びるアイスクリーム「ドンドゥルマ」の材料でもある、 特殊な蘭の球根が入っているらしい。 飲むと、身体がポカポカしてきます。 ![]() ボザも昔からある飲み物で、穀物かキビを発酵させてつくるとか。 コレは飲めなかったんだよなー。今度チャレンジしてみたい。 「ローカル市場」 ![]() 毎週、曜日が決まって立つローカル市場。 生鮮食品のほか、食器や下着なども売っている。 鍋釜専門の店が出ていたので、チャイダンルック(チャイ用のポット)を激安でゲット。 野菜がホントにプリプリ~。 ![]() 中でも茄子がステキすぎる…。 ![]() 量り売りのはちみつ。 ユフカ(薄焼きのパン。パイ生地にも使える)。 ![]() まだやわらかくて「手づくりだよー」と言っていたので買う。 最終日は買い物三昧だったなー。 ![]() トラックごと売り場にしていた。 ![]() 縁あって、おじゃまできることになったイスタンブールのEさん宅。 なんと、お料理を教えてくれるというじゃないですか。 わーい。うれしいな。 というわけで、ゴーゴー一般民家。 「駅からタクシーでいらして」と住所を聞いていたものの、 「このへんのはずだけど、わかんないや」といきなり乗車拒否2連発…あわわ。 やっと捕まえた3台目の運ちゃんに、 「この人(Eさん)に電話して詳しい場所を聞いて!」と頼み込み、 彼の携帯でかけてもらって(私のは充電切れ…)無事到着。ええ人や。涙 家に着くと、2人のスカーフ中東美女と、アンネがお出迎え! おおおー。まさに、町で見るたびに「キレーだわあ…」とじっとり見つめていた方々…。 どこまでも濃いまつ毛にパッチリお目目、高い鼻。 スカーフで周りを隠すもんだから、それがまた目立つんだよねえ。 ちなみにお顔写真はNGでしたので、ひたすら食べ物の写真のみ…。 ![]() 自己紹介をして少し話した後、さっそく料理づくりスタート。 近代的なキッチン。窓から町を一望できるのが気持ちいい! まずはレンズ豆のスープをつくります。 *本当は同時進行調理だけど、わかりづらいので料理ごとに。 ![]() レンズ豆と一緒に、生の米も煮るのね! じゃがいもを煮るのは見たことあるけど、米でとろみづけってことかと。 こういう「伝統料理なのに各家庭で違うこと」を見るのが楽しい。 ![]() にんじんやビベルとともに炒めて、サルチャや水を加えて煮こみ、豆が煮えたらつぶします。 ![]() 今はバーミックスのようなもので一瞬だけど、昔はこの木のつぶし棒を使っていたとか。 炒め煮料理は、鶏と野菜。 ![]() まずは骨付きの鶏肉から肉だけをはずす(骨は別の料理でも使う)。 ![]() にんにく、玉ねぎ、じゃがいも、ビベル、にんじんなど、 かなり具だくさんの野菜と一緒に鶏肉を炒め、トマトやサルチャで煮ればできあがり。 ミント、タイム、黒こしょうなどのスパイスもたっぷり。 ![]() お次はドルマ。 ぶどうの葉を使うことが多いドルマですが、今日はキャベツの葉だったかな? 生の葉をゆでて、冷ましておきます。 ![]() 具は、挽き肉、玉ねぎ、米、サルチャ、タイムやミントなどのハーブ。 包丁を使わずに手の上でみじん切りにしちゃうのね! さいの目でもなく、みじん切りって…。しかも豆腐じゃなくて玉ねぎよ!? スゴー! ![]() コレを葉っぱで包んでいきます。 私もアンネの手伝いをやらせてもらいましたー。 ![]() 巻けたら、鶏がら(炒めものの残り)や水と一緒に、 圧力なべで加熱すればできあがり~。 ![]() モロッコいんげんの炒めもの。 ![]() 漬けものになったモロッコいんげんを使います。 塩抜きして、玉ねぎ、バター、にんにくなどと炒めればできあがり。 かんたーん! ![]() ブルグル(ひき割り小麦)のピラウも作る。 ![]() 野菜を煮込んだトマトソースにブルグルを加えて炊く。 Eさんの従兄ちゃんと別の部屋でネットを見て遊んでいるうちに、 さくっとサラダもできていた。笑 ![]() ドレッシングは、ザクロエキスを加えるのがポイントだとか。 ヨーグルト発祥の地のトルコ。 ![]() 売っているサイズもむちゃでかい!!バケツ!! そして、ひとり一皿サーブしてもらいます。わーお。 ![]() 窓から「おーい」と誰かを呼びとめ、 ひもをつけたかごを窓からするすると降ろして引き上げると、パンが入っている! わはは。面白いな~。忘れものとかにも使うんだって。 ![]() というわけで、ごちそう!!! ![]() モロッコいんげん炒め。 漬けものとしての味がおいしいので、シンプルなのにむちゃうま。 ![]() 紫キャベツをのせたサラダ。 ざくろのドレッシングがイケる。 ドルマ。 ![]() ひき肉と米でむっちりしたフィリング。 うまいー。何本でも食べられそう。 ハーブの効いた、鶏肉のトマト炒め煮。 ![]() 家庭料理は、ホントに野菜たっぷりなんだなあ…。 ブルグルもふっくら。 ![]() これはブルグルを買って帰らねば…。 結局、チャイを飲みつつ5時間くらいおしゃべりしておいとま。 ずっと知りたかった中東美女の秘密を根ほり葉ほり聞けて楽しかった~。 (どのくらいメイクしているの?とか、スカーフの中はどうなってるの?とか…) スカーフしてても、話してみると、いまどきの10代、20代なのね。 でも、もっとトルコ語を勉強して、もっと会話できたら楽しいだろうな~と思いましたわ。 また来るよ~! ![]() トルコ人はムスリムなので、お酒を飲まない人が多い。 外国人が多く集まるレストラン以外は、基本的に酒を置いていないし、 私も村ではもちろん呑まなかった(←意外と平気)。 でもトラブゾンに来たら「…呑もうかな」と久々にむくむく。 ちなみに売店で缶ビールを買っても、新聞紙でぐるぐる巻き。 さらに黒いビニール袋に入れて渡される。 ![]() そういえば8年前は、超田舎町(=敬虔なムスリムの町)で酒を求めて人に店を聞き、 「そのバスに乗れ!」と飛び乗ってたどりついた小さな酒屋でビールを買ったなあ…。 そのときも、新聞紙+黒ビニール袋の完全防備ビールを渡されつつ、 「絶対に道で飲まないようにね」と念を押されたのだった。 (そんなに「今すぐ飲みたい!」ってのが顔に出ていたのか…確かにやりかねなかったけど) 閑話休題。 「とりあえずビールかしらねー」と町の中心地にあるビール飲み屋へ。 トラブゾンは東の方では都会なので、けっこうこういう店もある。 でも、2階に上がると…く、暗いな。そして当然のように男性しかいない。 いきなり外人の女が一人で入ってきたので、注目浴びまくりです。 まあそりゃそうだわな。 想定の範囲内なので、「ひとりです」と言って席に着き、 エフェスビールを注文。わーい、久々の生ビール!! ![]() …が。 なぜかやってきたのは瓶ビール!? あれれ? 「生ビールは?」と聞くと、「上の階だ」と言うではないですか。 ガーン…。店、間違えたよ。涙 しかたなく呑みほして3階に上がると、そこは賑やかなビールバー! わおー。こんなところだったのね。女性もいっぱい。 嬉々として、今度こそ生ビールを注文してプハっ! ![]() すると、そこに「あーっ!」と近づいてきたトルコ人男性が。 何だ? またナンパか?(注:日本人女性は、誰でも異常にモテます) でも良く見ると、なんだか見覚えが…。 そう、昼間に町でサーレップ(冬限定の甘い飲み物)を探していたら、 親切に店まで案内をしてくれた男の人じゃないですか。なんと偶然。 そのときは2軒も探してくれたが、結局どこも売り切れで、 「仕方ないよー。ありがとね」と別れたのでした。 ![]() 「なんでココに!?」と驚いたが、結局一緒に呑むことになる。 完全にトルコ語オンリーなのに、1時間半くらいしゃべっていたような。 なんとかなるもんだな~。 しかも、3杯呑んですべてご馳走に…ありがたや。 ひとりになってホテルへの道を歩きつつ、 「んー、もうちょっと呑みたいな」と思う。 そして、それなら行くべき店はもう決めていた。 町はずれの私のホテル前にある、怪しすぎるナイトクラブへ! * * * * * * ここで小話。 トラブゾンのことは、町のことを調べる前から妙に気になる場所だった。 イワシが有名ってこと以外は知らないのに、なーんだか行ってみたい。呼ばれている。 後からわかったのは、ここはバリバリの港町。 近隣諸国から黒海をわたってくる売春婦の皆さんが集まる、 いわゆる花街がある町だったんですねー。 ![]() (↑こんな遊園地も、妙にけだるいムード…。気のせい?w) 確かにぶらぶらと町を歩いて幹線道路のほうに行くと、 やたらに怪しげな小さなホテルの看板が数十軒ズラリと並んでいる。 周囲にいるのは男性ばかりで、明らかにダーティーな雰囲気。 「そうか、このへんが夜のメインエリアなんだなー」と察しつつ、 やはり自分はこういうの(ネオンとか酒とか猥雑なもの)に惹かれるんだと思った。 明るく華やかな健全リゾートも好きだけど、ココに呼ばれたのはこういう面白さなのかも。 * * * * * ![]() そのナイトクラブは、どう見ても怪しいお店。 私の部屋の窓から見える店の入り口は、夜になると人の出入りが超激しいし、 周りの店のドアには半裸のピンナップガールのポスターだし。 でも、夜の活気と酒の気配がムンムンする。うーん、ちょっと面白そう。 …というわけで好奇心を抑えられず、この日の昼間に偵察へ行っていたのでした。 準備中の店をのぞくと、中から店のオッサンが出てきて熱烈な勧誘。 オ)「生ビールもあるよ! 夜に遊びに来てよ!」 ハ)「えー、やだ。ビールは好きだけど、ココちょっと違うんじゃないの」 オ)「全然、大丈夫!うちは安全!(キッパリ)」 いやいや、そんなわけない。w でもこの夜は、先ほどのビール3杯(いや、4杯?)で勢いが…。 「自分のホテルの目の前だし、ヤバそうならすぐ出ればいいよね」とゴー! 賑わう店をのぞくと、昼のオッサンが「おー、ハナコ!!よく来てくれた!」と歓待。 「さあさあ、こっちへ」と中へ案内されてしまったのでした。あわわ。 ![]() 店に入ると…うーわーーーーー。赤いね!!!笑 ババンと吹き抜けのダンスフロアは、怪しい赤い照明に包まれ、 かなりのお客さんで盛り上がっている。もちろん客は全員メンズ。 ![]() 生バンドが音楽を奏で、哀愁漂いまくりの歌手が歌う。 わーお。ザ・盛り場。 2階席へ案内されると、フロアとは違う微妙な薄暗さ。 オッサンが勝手にエフェスの生ビールとナッツを運んできて、 「今日は、どれだけ呑んでも僕のオゴリだから! どんどん呑んで!」って、 いやいやいや、お金払いますよ。さすがにココは払わせて!汗 ![]() しばらくして2階席から1階フロアを観察していると、 ドレスを着たけだるい女性が10人ほど座るボックス席があることに気づく。 …ん? あれは、たぶん…。売春婦のお姐さま軍団じゃないの? というか、フロアの中に女性はその席だけ うーむ、うーむ。 というわけで、おもむろに席を立ち、バッグと酒を持ってそのボックス席にゴー! 一人で2階席にポツンといるよりは、 明らかにこの「女だけの席」に来た方が安全だと判断しましてん。 東洋人でジーンズじゃ売春婦に間違われるわけもなし、なにより面白そう…! ![]() もちろん最初は、「何、この女?っていうか外人?ええっ?」という反応でしたが、 (姐さん陣も、周りの客も、店のオッサンもびっくり) 片言のトルコ語でニコニコ話しかけ、さっさと隣に座らせてもらえば話は変わる。 「なんだかわからないけど、まあ呑めば。タバコいる?」というような雰囲気になり、 最終的には「アタシたちの許可なしに、このコに声かけるんじゃないよ!」という、 「外人のコを守ってあげなきゃ」ムードになる。いぇーい。 ![]() 英語を話せる姐さんがいたので話を聞くと、 みなさん近隣のアゼルバイジャンやウクライナ、ロシアからいらしたそう。 ほー、なるほど。 皆さま妙齢でいらしてますが、そんじょそこらの小娘にはないド迫力。女のプロ。 「っていうか、アンタなんでこんなとこにいるのよ?」と聞かれ、 「いやー、ビール飲みたくて」と答えたら爆笑された。 ![]() 気づけばそれから3時間くらい飲んで、皆でダンスを踊ったりも楽しかったわ~。 そして、中でも仲良くなった姐さんが「今からディスコに行くわよ!」と言いだす。 店のオッサンも「オレも仕事終わったから一緒に行くー!」と、 4人でタクシーに乗り込んでディスコへゴーゴー! わー! どうするどうなる!? 「身ぐるみはがされて黒海に沈められたらどうしよう…」 という不安は、この頃にはなくなっていた。 私も、早いもので1人旅歴は数十カ国目。 「絶対ヤバい。やめておこう」「いや、大丈夫。行っとけ」の線引きが、 ある程度分かってきたような…。 もちろん調子にのるのは本当に危険なのだけど、 なにもかも「危ない」と回避してしまうと、面白い体験は逃してしまうと思う。 思ったとおり、トルコポップスがかかるローカルディスコは超楽しかった! カンボジアの「生バンドのビューティフルサンデーで踊るディスコ」も面白かったけど、 ココはまた地味な盛り上がりで良かったな~。 ちなみに、この店に外国人が来たのは初めてだそう。笑 皆で呑みながら踊りまくり、結局午前3時ころタクシーでホテルに帰宅。 結局、最初のナイトクラブの1杯目からホテルへのタクシー代にいたるまで、 私の財布からは一銭も払わせてもらえなかったのでした。 いやー、楽しかった! また来ます、トラブゾン! ![]() お世話になったご一家に見送っていただき、アンカラの深夜バス乗り場へ。 ああ、濃くて楽しい村の滞在だった~。 でも「ココからも、きっと楽しいはず!」と一路目指すはトラブゾン。 イワシ漁で有名な、黒海に面した港町です。 ![]() 深夜バスなので、着くのは翌朝8時頃。 朝日の眩しさに目が覚めて窓から外を見ると、そこはキラキラと光る黒海! わー、海に来たよ!! メルハバ、イワシ! トラブゾンでの目当ては、もちろんイワシなのですが、 ほかにも美味しいものがたくさん。 さあさあ、どーぞっ。 「イワシの専門店」 ![]() 港が近いので、ヒコイワシを中心にしたイワシ料理をたんまり食べられるトラブゾン。 トルコは基本的に肉食文化なのですが、海沿いでは魚も頻繁に食べるらしい。 ![]() 町の中心部には、魚の専門店がいくつかあり、店頭にピカピカの魚がズラリと並ぶ。 この中から魚と調理方法を選ぶんですね。 ![]() まずは、「ハムシ・タヴァ=いわし揚げ」。 粉をつけたいわしを多めの油で鉄板焼きにしていて、 揚げ焼きって感じかしらね。 レモンをジャーッとかけ、わしわしと食べます。うんまーい! 付け合わせの生野菜もたっぷり。生玉ねぎもポリポリ。 もう1軒、別のお店。 ![]() 中心地から少し離れた魚市場の中にある、小さな魚専門食堂。 ![]() おっ。昨日見て「一人で食べるには量が多いな~」と思った卵つきの魚。 ![]() 今日はお腹に余裕もあるし、いっとくかー。これで600円くらい。 ![]() おー、キスみたいな白身でほくほく、衣はカリカリ。うんまーい! いわしの「ザ・青魚!」って感じも好きだけど、こちらも捨てがたいね。 あまりにもガマンできず、近場の売店でビールを買って持ち込んだのは内緒です…。 「絶品!舟形ピッツア」 ![]() トルコは、どこに行っても本当にパンがおいしい。 食料自給率100%以上というのもすごいが、確かに力強さを感じる小麦の味なのよね。 ![]() トラブゾンは、中でも「でかいパン」ってのが美味しいと聞いていた。 なにそれ…。 んで、ブラブラしていたら、パン屋らしき店を発見。 場所が良いとはいえ、客が多くて流行ってるな~。 「中に入って写真を撮っていいですか?」と聞くと、 「ど-ぞどーぞ」とのことなので入れてもらう。 ![]() ほうほう、コレがうわさの「でかいパン」ですか。確かにでかい! (後で味見させてもらったら、みっちりしてて旨~い!!) ![]() ただ、オーブンを見ていると、先ほどからパンじゃないものが出てきているような…。 なにこの美味しそうなピザ! 挽き肉のせ! ![]() ここで、店の奥に階段があることに気づく。 のぼればそこは、…あ、ピザ屋さんだ! 確かに後で看板を見たら、「FIRIN-PIDE(かまどピザ)」って書いてあるわ。 トルコは薄く伸ばしたパンのことをみな「ピデ」という。 アメリカやイタリアのピザ=ピデとはちょっと違って、 ピタパンのようなものだったり、形が舟形だったり、 挽き肉やほうれんそうが乗っていたり…。 いずれにしても、生地がしっかりしているのでホントにうまいのだ。 そーりゃもう、もちろん入るでしょー。 1階のおじさんに「ユムルタル(卵)ひとつね!」と伝え2階へ。 相席させてもらい、チャイもいただく。 待つこと数分…さー、来たー! ![]() ご覧くださいませ、この美しすぎるピデ。 生地はカリカリもっちり、具には塩気のある白チーズ、生卵。 隣の人も同じものを頼んでいたので観察すると、 端から生地をちぎって黄身をくずし、チーズと混ぜ合わせて食べるようですね。 ううー、チーズの塩気とマイルドな生卵、もっちり生地がたまらん!! そして、隣の人が「Afiyet olsun(召し上がれ)」と言って去ろうとするので、 一瞬「?」と思ったら、なんと私の分まで払ってくれていた! 会話と言えば「ここ座っていいですか?」「どうぞ」 「もうオーダーは頼んだ?」「はい、下で頼みました」のみだというのに! コレがうわさの「(国への)お客様を歓迎するあまり、ごちそうしてしまう」という習慣か。 いやー、ありがたや。ホント、おいしかったですよー! 「ロカンタ指さし料理」 ![]() トルコで旅行者が最も利用しやすい店、それがロカンタの指さし料理。 ずらりと並んだ料理の中から、食べたいものを選べば盛り合わせてくれます。 一人でも量の調整がしやすいし、トルコ語がわからなくても料理を選べる。しかも安い。 煮込み料理が多いのも、個人的にはかなりポイント高いです(煮込み料理、大好き!!)。 ![]() トラブゾンにも多くのロカンタがありますが、 おいしそうだった店で、茄子と肉団子のトマト煮込み。 とろりととろける茄子の舌触りがたまらない。 付け合わせは、ブルグル(挽き割り小麦)のピラウ。 アイランを飲めば、もうおなかいっぱい! たしかコレ全部で500円くらいだったはず。 コレは別の日。 ![]() まずはサラダ。 別の人が頼んだものが目の前を通り過ぎたので、 「あ! コレ私もください」と即乗っかり注文。こういうのはスピード命ですな。 キャベツ、紫キャベツ、にんじん、きゅうりに、オイル、レモン汁、塩コショウ。 トルコは野菜の味が濃いので、こういう普通のものがすごく美味しい。 ![]() 食べてみたかった、イワシの郷土料理「カイガナ」! オムレツと聞いていたけど、小麦粉生地なのでチヂミっぽいかな。 「ココレッチ」 ![]() 「ココレッチ」とは、羊の腸を焼いてスパイスをたっぷりかけ、 パンにはさんで食べる料理のこと。 イスタンブールで食べようと思っていたけど、 「ココレッチあります」と書かれた店頭の貼り紙を見てフラフラと…。 ![]() でも、ちょっとイマイチだったな~。汗 本来は炭火で焼くのだけど、鉄板で冷凍の胃袋をガシガシ炒めた感じ。 やはり、慌てずに待つべきだった…まあいいけど。 「チーキョフテ屋」 ![]() チーキョフテとは、生肉にスパイスをがっつり入れて練った、 シャンルウルファ(地名)の名物料理。 8年前は、どうしてもコレが食べたくてシャンルウルファまで行ったのでした。 (皆に、なんでこんなところまで…と言われまくった。笑) 「はうー、懐かしい…コレ食べたいなあ」とウインドウ越しにジロジロ。 「食べたい。今おなかいっぱい。でも食べたい」と凝視しまくっていたら、 中から店員さんが出てきて「ハイこれ」と一口サイズのチーキョフテを差し出された! えー! びっくり! まさに一口食べたかったのよ~。ありがとうっ。涙 「街を歩けば」 ぶらぶらと歩いていたら、いきなり海沿いに出た。 中心地にはない活気! 魚市場だー! ![]() 1kgで1TL(60円)ってホントだろうか…。 ちなみにイスタンブールでは7TLのところが多かったけど。 ![]() 「バルックパザル(魚市場)」と看板にあるので、 大きい市場なのかと思ったら1店舗しかなかった。笑 ![]() でも、入ったら「チャイ飲んでけ」と歓待。海の男はカッコイイね~。 座っていろいろ話すことになり、日本のマグロ話などもをする。楽しかったな~。 ![]() 塩漬けのヒコイワシをつくっているところ。 要するにアンチョビですな。 こちらは野菜の市場。 ![]() イスタンブールとかにあるのよりも規模が小さくて、 2階の暗~い市場(電気がない。でも野菜はピカピカ!)は超ざっくりした雰囲気。 ![]() 生産者が売っているらしく、地方の道の駅直売所みたいな? 「ハマム」 ![]() 共用浴場ですね。 温かい大理石に寝そべって、スケジさんにアカスリしてもらうのは最高に気持ちいい。 思わず2回も行ってしまったわ…。 ![]() トルコは猫の国。 そう言いたいくらい、猫だらけだったわー。逆に犬はとても少ない。 ![]() 見るたびに「あんきも…(うちの猫)」と思いだしてしまうキャワゆさ。 ![]() ココレッチ屋さんの猫。 ![]() 人間のベンチを占領。でも誰も何も言わない。w ![]() 村にいた。 ![]() 羊の皮と親子猫。 ![]() イスタンブールのロカンタの子猫。鼻をけがしていた。 ![]() 大きさ的に兄弟かな? ![]() 「チョルバ」とはスープのこと。 トルコ料理では、食事の最初に欠かせないものらしい。 確かに旅行中、スープを飲まなかった日はなかったわー。 ほとんどのスープがレモンを絞って食べるらしく、 一見こってりしているように見えて、意外とスッキリ食べられる。 朝食はスープとパンだけというのも定番で、街のロカンタ(食堂)でも、 「ランチの準備はまだだけど、朝食用のスープならあるよ」という店が多い。 二日酔いで胃が動かないときとか助かった~。笑 「お酒を飲んだ後に食べるスープ」なんてのもあります。 (ムスリムでお酒を飲む人はかなり少ないから、特殊かもしれないけど) 「メルジメッキチョルバ(レンズ豆のスープ)」 ![]() トルコ人にとってのみそ汁? どこに行っても食べられる大定番のスープ。 私も、もっとも自分でつくるトルコ料理はコレかもしれない。 レンズ豆、玉ねぎ、トマト、にんじん、じゃがいもなどを水で煮込み、 (じゃがいもはとろみをつけるため。かわりに米を入れる場合もあるみたい) やわらかくなったらバーミックスでガーッと撹拌。 塩で味をととのえ、バターとミントを沸かしたものを加えればできあがり。 豆なので食べ応えがあって胃に優しい。 黄色いものと赤いものがあるのは、レンズ豆の色の違いかな? ![]() こちらは赤いメルジメッキチョルバ。 トラブゾンの空港で食べたものです。高かったけど、作りたてで美味しかった! 「タルハナチョルバス(お袋の味スープ)」 ![]() 「お袋の味」と呼ばれるスープ。 確かに村ではたくさん食べたけど、街に出たら一度も食べなかったなあ…。 タルハナとは、「スープの素」のことで、 市販品もあるけど基本は家庭でつくるものらしい。 ヨーグルト、小麦粉、玉ねぎ、トマト、ピーマン、塩、ドライミント、粉唐辛子を混ぜ、 2~3日発酵させてから天日干し。さらにふるいにかけて顆粒状にして保存する。 ![]() スープをつくるときは、この「スープの素」を水で溶き、 炒めた挽き肉や玉ねぎなどに加えて煮込めばできあがり。 酸味があって、飲んでいると体が温まるスープ。 「エゾゲリンチョルバス(花嫁のスープ)」 ![]() なんで「花嫁のスープ」というのかは不明ですが、 これもロカンタで良く目にして食べました。 すりおろしたタマネギ、レンズ豆、挽き割り小麦を入れたスープ。 トマトペーストとミントの風味が効いている。 「ケレル・パチャチョルバス(羊の頭と脚のスープ)」 ![]() ロカンタでスープの鍋を眺めていたら、 なんだか牛肉が浮いているスープを発見…むむ、うまそうだ。 レモンを絞って食べてみると、こってりなのにスッキリ! うんまーい! 後で知ったら牛の頭と脚を煮込んだスープだったようですね。 まあ、私好み。カシラのスープってところでしょうか。 「タウクチョルバ(鶏のスープ)」 ![]() 鶏からとった濃いスープに、サルチャ、細かく裂いたゆで鶏、 細いパスタ、細切りのにんじん、香草が入ったスープ。これにもレモンを! 具だくさんなので、わりとおなかがいっぱいになります。 「バルックチョルバ(魚のスープ)」 ![]() 魚の町・トラブゾンで食べたスープ。 てっきり透明なスープをイメージしていたら、 なにかとろりとしたスープ…なんだろうコレ。w スプーンを持ちあげると魚の切り身が出てきました。 うーむ、やはり日本人は魚の味がわからなくなると、 ちょっと物足りなく思ってしまうのかしらん。 「シェフリエチョルバ(米の形のパスタのスープ)」 ![]() 村でアンネがつくってくれたスープ。 トマトベースで、米の形をしたパスタが入っている。 ちなみにこのパスタはピラウを炊く時にも使いますが、 日本であまり売ってないんだよねー。 イタリアのパスタ「リゾーニ」で代用したりするけど、何か違う… と思ったので、今回はがっつり持って帰ってきました。 ブルグルも3kg買ったし、帰国時の荷物重量がすんごいことになってたなー。w 「イシュケンベチョルバス(胃袋のスープ)」 ![]() トルコのスープはどれもすばらしいけど、 どれが好きかと言えばこの「イシュケンベチョルバ」ですね。 羊や牛の胃袋を使ったスープで、こってりこてこて。 レモンをギューっとしぼってのむと、そりゃもうたまらーん! このスープの専門店もあるほどで、 「呑んだ後にイシュケンベを食べると最高だよ」というオッサン多数。 日本でいう「とんこつラーメン」みたいな立ち位置なのかしらね。 トルコ人でも好き嫌いが別れるスープのようですが、 ババと「イシュケンベ セヴィヨルム~(羊の胃のスープ、大好き!)」 と盛りあがっていたら、アンネがつくってくれることになりました。わ~い。 もちろんクルバン・バイラムで仕入れた(?)ホカホカの胃袋でね! ![]() まずは胃袋を良く洗って下ゆでし、圧力鍋で加熱します。 これで、やわらかくむちむちになる。 ![]() 細かく切って具にします。 「ハナコ、これ食べなさい」と塩をつけて食べさせてくれるアンネ。 あわわ。牛肉を生で食べたあたりから、もうあきらめて頂いているようで…。汗 でもコレが、むっちゃおいしいのよ。まさに極上の蒸しハチノス!! ![]() スープは、卵、小麦粉、ヨーグルト、水をよく混ぜて火にかけるだけ。 煮たったところでイシュケンベを加え、 塩、レモン、ビベルを加えていただきまーす。 ![]() ううーむ、濃厚だけどヨーグルトでさっぱり後味のスープ。 そこに入った、しこしこやわらかなイシュケンベがスバラシイ。 今まで食べたイシュケンベの中で、一番おいしいよー!(感動) お店でも食べましてん。 トラブゾンの町を歩いていたら、 ロカンタのウインドウに「イシュケンベあります」との貼り紙が…。 「おっ。イシュケンベあるの?」「あるよー、はいどうぞ!」というわけで、 スープだけを頼んでみました。 ![]() うーむ。 なんか…全体的に薄いなあ。 スープもイシュケンベも薄まっている感じでイマイチ。残念。 そして、イスタンブールのイシュケンベ専門店「ラーレイシュケンベ」へ。 ![]() さすが、お値段もなかなか(8TL=480円。平均してスープは3~5TLが多い)。 ![]() さらりとしたスープで、スプーンを入れると細切りのイシュケンベがたっぷり! とりあえずレモンなど何もいれず、一口そのままのんでみる。 むむむ…なんかビミョーな味だな。 そこで、スープと一緒にきた大量の付け合わせを加えていく。 レモン汁(大きなジャグの中は、すべてレモン汁!)、酢、ビベル、タイム、パプリカ…。 ![]() すると、あーら不思議。「うわー、何これ。おいしい!!」。 いきなり複雑で奥行きのある味になり、イシュケンベの良さもぐいぐい急上昇。 さすが専門店! と言いたくなる美味しさでしたわ。 メニューには、部位の違う内臓スープもいろいろあるようだったので、 次はまた違うものも食べてみたい! ![]() トルコの2大祭りのひとつが、今回の“クルバン・バイラム(犠牲祭り)”。 そして、もうひとつは“シェケル・バイラム(砂糖祭り)=断食明けの祭り”。 どちらも食べることに関係しているのが面白いですな。 そして、やはりクルバン・バイラム中の食事は、すばらしく美味しい! クルバン・バイラムの肉分配が終わったトルコ家庭が一斉に行うのは、 「カヴルマ」という保存食を一家総出でつくること。 いくら分配するとはいえ牛一頭。一度に食べきれる量ではないものね~。 ![]() 「カヴルマ」とは、ひたすら肉を角切りにして脂で炒めたもの。 植物油ではなく牛脂なので、冷めると白く固まり、保存性が増すのだとか。 クルバン・バイラムの会場となったおばあちゃん宅でも、 大量の肉を皆でひたすら切りまくる。 ![]() そのわきでは、「僕がシェフだよー」と得意げな男の子が、 暖炉(!)の大鍋で切った肉を炒めていた。んまそー!! ![]() コチラのお宅でもカヴルマ中。 男性もせっせと切りまくります。 ![]() 村には、暖炉があるおうちが多いのかなー。 ステキだ。 そういえば、おばあちゃん宅の暖炉の前で子供たちと遊んでいたら、 その家のアンネから「おやつに食べなさい」と茄子とじゃがいもをポーンと渡された。 ![]() 私は「へ?」と思ったけど子供たちは慣れた様子。 暖炉の直火にじゃがいも、網の上で茄子を焼き始めるではないですか! へー! 焼けたら皮をむき、塩をつけて食べるんですね。素朴でおいしかったなー。 カヴルマの一部を使ってランチ。 ![]() まずはタルハナスープに、カヴルマを入れたもの。 酸味のあるスープに、やわらかいお肉が合う~。たまらん。 パンは、おばあちゃん手作り。 ![]() まわりはカリカリ、中はむちむちしていて、ジャムやチーズにぴったり。 薪のストーブで温めると、香ばしくて最高です。 そして、写真を撮り忘れていますが(珍しい! やはり興奮していたのかな…)、 なすのドルマ、ピラウなどをいただく。 ![]() デザートは手作りのカダイフ。 チャイをたっぷり飲んで、ごちそうさま! -------------------------------------------- ![]() アンネのクルバンスペシャルディナー。 素焼きの壺を使った肉料理「カパマ」でございます~! 今日つぶしたばかりの牛肉を骨ごとぶつ切りにして塩をまぶし、 丸ままの小粒玉ねぎと一緒に壺に入れる。 ![]() 水を張った鍋に壺ごと逆さにして入れ、コトコト3時間蒸し煮にします。 ![]() 逆さの壺から肉汁だけが落ち、蒸すための水は肉汁スープになる。 このスープを使って、ピラウを炊くんですね。 そりゃーもう、うーまーいーーーー!!涙 ![]() ババーン。 いつもは無口なアービーも(笑)、「これはスペシャルだよ」とうれしそう。 ![]() 骨からほろりと外れるお肉は、玉ねぎの甘味が移って最高においしいです。 くー、たまらんっ。ごちそうさまでした! ![]() クルバン・バイラムの余波は朝食にも。 なんと、朝からレバーとハツ! やったー! ![]() 昨日つぶしたばかりのレバとハツ。 なんてピッカピカ。美しい…。 (そういえば前の晩、アンネとふたりでカヴルマの肉を刻んでいたときのこと。 そのあまりの鮮度に「これって…生で食べられるんじゃないの?」と思い浮かぶ。 ハ)「ねえねえ、アンネー。これ、塩つけて食べていい?」 ア)「えー!ダメよ!」ハ)「ちょっとだけ、ちょっとだけ!」ア)「…うーん、少しだけよ」。 というわけで、台所で塩をつけて生肉を一切れパクリ。 こ、これは、まさに牛刺しー!! アンネ、おどろかせてごめんなさい~。 でも、かろうじて内臓じゃないし。あれを食べないわけにはいかないのです!笑) ![]() レバーとハツも角切りにし、牛脂を溶かした鍋でタイムなどと炒めます。 ![]() 生の玉ねぎやトマト、香草(ルッコラ?)などと一緒にパクパク。 いやーん、すばらしい! ![]() というわけで、クルバン・バイラムの時期にトルコへ行けることになった私。 ただし、トルコに行ったからといって即、祭りを見られるわけではありません。 基本的には家族単位で行う祭りなので、いきなり観光客が参加するのは難しい。 特に、最近のイスタンブールでは衛生面で保健所からNGが出ているため、 お金を出して屠畜場で屠ってもらうことが多い。つまり、街で偶然出くわすことはない。 かといって、村の祭りを当日探して行くのは至難の業だし、 チャンスは16日(祭りの初日)の朝だけ。それを逃すわけにはいかない! でも、今回は縁あって村におじゃますることになったため、 無事にこの祭りを見ることができたのでした。ああ、本当に良かった!! ありがたやー! ![]() 祭りが近くなると、トルコ全土では里帰りの大移動が行われる。 飛行機、長距離バスなど交通網のチケットは売り切れ、自家用車の道路は大渋滞。 ムスリムにお正月はないので、まさにこのバイラムが日本の正月のようなものらしい。 普段は離れて暮らす親戚が一堂に集まり、「バイラムおめでとう!」と顔を合わせる。 通常の祭り(祝日)は4日間で、その初日こそが動物を屠る儀式の日。 村にも続々と親戚が集まり、「明日はバイラムだね」という会話がされていた。 私は、次々とやってくる親戚の皆さんに挨拶をしまくるだけで、 大した会話はできなかったけど、 (何度「Hos geldiniz!(ようこそ!)」「Hos bulduk!(おじゃまします!)」という 挨拶を繰り返したか!笑) 一緒にテレビを見たり、ごはんを食べたり、踊ったり…。楽しかったな~! そして、この親戚の中に英語を話せる高校生男子Eくんがいて、 自ら「明日は、僕が案内と通訳をしてあげるよ」と言ってくれる。 おおー、助かった! ちなみに当日までには、屠る動物を選んで買って準備をしておく。 村にも売り買いをする広場ができており、たくさんの家畜が来ていた! ![]() わおー、すごいー。 仔羊かわいい! やわらかそう!! ![]() 売っていたお兄さんに、いきなり「柄によって味は違うのか」と話しかけ、 「えっ?買うの?」と笑われたり。 さて当日。 ![]() 朝になると、成人男性は皆、ジャミィに行ってお祈りをする。 お祈りが終わると、ジャミィの前の広場に輪になって並び、 若輩者から年長者へ手の甲に額をつける挨拶をしていくのです。 この村だけの慣習らしいですが、なかなかの壮観。 そして、各自が家に戻り、いよいよ儀式スタート。 私たちも、親戚一同で(20人くらい?)おばあちゃんの家に集まります。 ![]() 家の前にある小さな広場の電柱には、これから屠る予定の牛がつながれている。 牛の興奮をおさめるために、布で目をかくしておくんですね。 ![]() 隣の家は羊。 *注*ココから先は、血、肉、内臓の写真があります。苦手な方はご遠慮ください。 ![]() 「私が食べている肉は、どうやってつくられているんだろう?」 それは、小学生当時から肉料理好きだった私の素朴な疑問だった。 動物である「牛、豚、鳥」は、どのようにして食材の「牛肉、豚肉、鶏肉」になるの? とはいえ、それは数ある好奇心のひとつ。 小学生のときは、スーパーに並ぶ肉に血が滲んでいるのを見ると、 「あ、コレは動物だったんだよね」と思い出すくらいのもの。 やがて中学生になり、日本の食肉に関するさまざまな状況を知った。 いわゆる同和問題ってやつですね。 ![]() この問題に関する意見は、主旨ではないのでここでは述べませんが、 私が最初に思ったのは、単純に「屠畜場を見てみたいな」ということだった。 当たり前だけど、やはり日本のどこかで動物を肉にしているのだ。 それなら、その過程を見てみたい。 どのように息を止め、どのように血を抜き、どのように切り込みを入れて、 どのように内臓を取り出し、どのように仕分けて出荷されるのか? でも相変わらず、テレビや雑誌でその詳しい情報を見ることはなかった。 まるで、肉をつくる作業がこの世に存在していないかのように。 大学生になってホルモン焼きや各国の内臓料理がものすごく(!)好きになり、 その興味はますます強くなった。 なぜなら、内臓のおいしさのレベルは明らかに鮮度や下処理法が関係していて、 それは屠畜という過程とは切り離せないものだから。 仲のいいホルモン屋の主人に疑問を投げかけても、 「ハナちゃん、食肉業界は深い闇がある。あまり外で言わない方がいいよ」の一点張り。 ううー、…でも見たいな。やはり、見てみたい。 もちろん芝浦は見学したけど、普段見られるのは当たり障りのないところだけ。 深部まで見学するには、とある方法しかない(けど、このチャンスが少なすぎる!)。 ちなみに私が特に見たかったのは、四つ足動物の屠畜。 鶏をツブす過程は、香港やタイの市場や村で何度も見ていたしね。 ![]() 普段そればかり考えているわけではないが、手に入る多少の資料は読んでいた。 でも、差別に関する記述が主で、私が知りたいことはなかなか探せなかったのよね。 (『コリアン世界の旅』『ドキュメント屠場』などは面白かったー! 最近は、実際に働いていた方の手記なども続々と出てますな) 日本の食肉のことを知りたいなら、同和問題を避けては通れない。 というより、考えざるを得ないことであるのは間違いない。 私には、実際に被差別当事者である友人たちがいますが、 話を聞けば聞くほど、その怒りや悲しみは想像を絶する。本当に馬鹿げた話だよ。 でも、しつこいながら私が知りたいのは、 「私が食べている肉は、いつ、どのように動物から肉になるのか?」 ということなのです。 あ。そういえば、たまーにそういうことを話すと、 「血や肉を見たいなんて(精神的に)大丈夫?」とか言う人がいたけど、 まったくもって大丈夫。 血は毎月見ているし、肉は毎日包丁で切っている。 * * * * * * そんなとき。 ついに出たのですよ。 その名も『世界屠畜紀行』(内澤旬子・著 2007)!!! ![]() 初めて読んだときは、鼻血が出そうに興奮したわー。まさにシビれた。 ス、ス、ス、スバラシイ!!!!! 私が知りたかったことが、丸ごと書いてあったといっても過言ではない。 ありがとうございます、内澤さーん! 「さまざまな問題はさておき、とにかく肉がつくられる過程を見るのが好き」と 思っている人がいたこと。 実際に世界中で自腹をきって(!)その取材をし、 膨大な情報をイラスト付きで説明していること。 そして、肉にまつわる仕事や文化にがっぷり向き合い、思いをめぐらす内澤さんの姿。 それが面白くて、何度も読み返した。 いやー、すごいな。 韓国、チェコ、エジプト、インド、日本…と各国を回った記録なのですが、 その中でも私が興味をひかれたのはイスラム圏での屠畜。 年に1度行われるムスリム最大のお祭り「クルバン・バイラム(犠牲祭)」では、 家族やコミュニティ単位で四つ足の動物を屠り、神に捧げるらしい。 屠った肉の1/3は貧しい人々へ施し、1/3は近所の方へ。残り1/3を自分たちで食べる。 これにより、日々の食事を与えてくれる神への感謝と、 「肉を食べる行為が動物の犠牲によってなりたっている」ということを 再認識する大切なお祭りだそうです。 へーーーえええ。 なんて面白そうなんだ。 と同時に、私は「日本の屠畜」にこだわっているわけではなく、 肉の処理法を見られれば世界のどこでも良かったことにも気づいた。 そして、本の描写を読めば読むほど、やっぱり見たい気持ちがむくむくと…。 写真ならイスラム関係の本に結構載っているが、肉眼で見たーい!! そして、今回のトルコ旅行。 何より料理が目当てではあったので、 クルバン・バイラムへの期待は当初あまりしていなかったんですけどね。 私が旅行に行ける時期は毎年11月と決まっているし、 イスラム暦の祭りだから毎年日にちが変わるしさー。無理だよねー。 …などと思っていたら、なんと…! まさにドンピシャ。今年のクルバン・バイラムは私が訪れる11月だったのよ。 わーおー! ウソでしょ!? アッラーよ、ありがとうございます(?)!!涙 そんなわけで、当日の日記に続く。 ![]() <お友達の家> 村にいる間は、周囲にあるたくさんの家に遊びに行った。 ババやアンネの親戚であったり、友人であったりするのだろうけど、 どこのお宅でも歓迎していただいてうれしかったなー。 ![]() 近所に住むアンネのお友達のお宅。 初日に遊びに行ったら、トルココーヒーを出してくれました。 トルコのコーヒーは粉ごと沸かすので、濃くてどろっとしている。 自家製のカダイフ。 ![]() オーブンで焼いた繊維状の生地をシロップに浸した伝統菓子ですね。 ----------------------------------------- 別の日。 遊びに行くと、ちょうどランチの時間。 ![]() 私がトルコ料理に興味があることを話していたからか、 「食べて行きなさい!」とテーブルに着くことに…。 さっき家でゴハン食べたけど、ちょっとだけ味見!味見!笑 ![]() タルハナチョルバをいただいてから、サラダ。 生野菜を角切りにして、レモン汁とオリーブオイル、塩こしょう。 シンプルでおいしいわー。 ![]() ラハナドルマス。 キャベツの葉で肉や米を巻いてトマトソースで煮たもの。 ![]() こちらの漬物は、かなり古漬けな感じ。 これも良いねえ。 ![]() アイランもいただいた。 ヨーグルトを薄めて塩を入れた飲み物で、肉料理に合うのです。ぐびぐび。 ごちそうさまでした~。 ----------------------------------------- 隣のおうち。 ベランダから身を乗りだして、ぼんやり外を眺めていたら、 隣の窓から「こっちにおいでー!」とお呼びがかかった。笑 チャイを飲みながらテラスでいろいろ話し、 「台所を見せてもらえませんか?」と聞いたら「どうぞ~」と入れてもらえました。 そう、何といっても各家庭の台所を見るのが楽しいのです。 ![]() お茶菓子として、バクラヴァとラハナドルマスが出てきた! 「甘いもの」と「しょっぱいもの」を盛り合わせるのがトルコ流だそう。 ----------------------------------------- ![]() クルバン・バイラムの会場となった、おばあちゃん宅。 大きくて立派なおうちだったなあ。 バイラムの朝は、皆で朝食をいただきまーす! まずは、タルハナチョルバス。 ![]() タルハナチョルバスは、「家庭の味」だからなのか、あまり外食で見かけない。 そのぶん、村ではタルハナが多いのがうれしいね~。 ![]() ゆで卵サラダ! 上にハーブとスパイスがのっているだけだけど、シンプルでうまーい! ペクメズ(ぶどう100%のシロップ)と練りごまを混ぜたペースト。 ![]() 甘くて濃いペクメズに、 これまた濃い練りごま(日本のものと違う気が…。さすが木の実の国!)がぴったり。 この超濃厚ペーストをパンにぬりつけて食べる。 そのほか、チーズ、ヨーグルト、オリーブ、生野菜、オレンジ…といった、 定番朝食メニューがズラリと並ぶ。 なにより、おばあちゃんの焼いたパンが美味しいんだなあ。 <近所のお店> 村に1軒のパン屋さん。 (でも看板は“市役所”って書いてある…2階にあるのか?まさかパン屋と兼業!?) ![]() 昼ごろに前を通ったときはシーンとしていて、 「なにかのオフィスなのかな?」と思ったけど、営業は朝だけ! なるほど。 それを聞いて「明日の朝、見に来て良いですか?」「もちろん。7時においで」と、 おじゃまできることになりました。わーい。 翌朝は、早く起きてアンネとふたりでトコトコと。 おおー、店に近づくだけでパンの焼ける良い香りがするよ~。 ![]() 入ると、奥が生地を練る場所と、生地を休ませる部屋。 ![]() 手前に大きなかまどがあり、職人さんがどんどこ焼いている。 ![]() トルコのパンは、本当においしい。 きっと、国中のパン屋さんがまじめに作ってるんだろうなあ。 ![]() 焼き立ての熱々を新聞紙に包んでもらって、 がまんできず歩きながらちぎって食べます。うわーん、うまい!! ------------------------------------ ババとアービー(お兄さん)に連れて行ってもらった、地元の市場。 野菜をメインに扱っています。 ![]() プリプリの野菜たち。 ![]() にんにくも枝つき。 ![]() スパイスやくるみ、オリーブは量り売り。 ![]() この村の名産「レビレビ」という豆。ひよこ豆に少し似ている。 煎りたてのものを売るお店で、熱々を食べさせてもらいました。 ![]() 生の豆を口に入れ、皆に「それは食べられないよー!」と止められたり。w 香ばしくてサクサクしていて旨いのだ。 近所の雑貨屋。 チーズやパン、乾物などを売っている。 ![]() 干した小さなオクラは、煮込み料理などに入れます。 ![]() くりぬいた茄子(ドルマに使う保存食)やトマト、パプリカなども干して、 保存食として売っている。私も自分への土産に干し茄子を買いましたわ。 ![]() 店頭に下がっていた、謎の肌色の半透明なパリパリ。 「コレなに…?」とババに聞くと、 「うーん」と説明の仕方を考えた末、店の人に言ってソーセージを取り出せた。 …なるほど! ソーセージに使う腸ね! っていうか、雑貨屋で腸を扱ってるとは驚き。身近なものなんだねー。 --------------------------------- おまけでおやつ。 ストーブで香ばしく焼いた焼き栗。 ![]() 秋の定番なのだとか。 小粒だけど、味が濃くて旨いねえ。 ひまわりの種。 ![]() 歯で殻を割って、中身だけ食べるスナック菓子。 ババは、この殻を山のように積みながら食べていた。笑 < 前のページ次のページ >
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